MA-1とは?ミリタリー古着のなかでも特に人気を集めるアイテムについて詳しく解説
古着で人気のミリタリージャケットといえば、人気NO.1と言っても過言ではない「MA-1」が挙げられます。
短めの着丈で動きやすく、ボトムもしっかり見せられるとあって、古着好きのみならず世界中のおしゃれ上級者から愛される定番となりました。
しかし、MA-1と聞いてイメージはできるけれど、アイテムの詳しい知識はないという人は多いでしょう。
そこで、この記事ではMA-1についての歴史や、MA-1が人気を集める理由を紹介します。
MA-1とは?軍用フライトジャケットがファッションアイテムとして人気になった理由について解説
MA-1は1954年からアメリカ空軍で採用されていたフライトジャケットです。
軍用機がプロペラからジェットに切り替わっていったこの時代、飛行高度が高くなるにつれてフライトジャケットの品質や機能性も見直す必要性がでてきました。
そして、それまで使われていたレザーなどの素材からナイロン製へ移行し、B-15タイプのフライトジャケットが作られます。
その後、さらに機能性を改良し、後継モデルとして開発されたのがMA-1です。
ALPHA INDUSTRIES(アルファインダストリーズ)が改良し今の形に
当時、フライトジャケットの見直しをアメリカ国防省から依頼されたのが、現在でもMA-1をはじめとしたファッションアイテムを世に出しているアルファインダストリーズの前身となる企業、ドブスインダストリーズです。
地上でも目立たず活動できるようカーキ色の表地を採用し、遭難時に発見して貰いやすいよう裏地に目の覚めるようなオレンジ色の生地を使うなど、現在のMA-1の原型となるデザインが作られました。
また、はじめはウールを詰めていた中綿も、ポリエステル中綿を詰めることで軽量化に成功。
そうして出来上がったMA-1は、現在までほとんど形を変えず供給され続けています。
「トップガン」で使われている、は勘違い?
多くの人が「映画の『トップガン』でMA-1が使われている」と思っていますが、実はこの作品でトム・クルーズはMA-1を着ていません。
主人公マーヴェリックは海軍所属のため、空軍で採用されているMA-1ではなくG-1という種類のフライトジャケットを着用しています。
とはいえ、この映画が発端となってフライトジャケットブームが巻き起こったのは間違いなく、比較的価格が安くコスパの良いMA-1に人気が集中したというのも頷ける話です。
MA-1が人気の理由とは?
着丈が短く着まわしやすい
着丈が短く着まわしやすいのも利点の一つ。
ミリタリーアウターといえば長めのものが多いなかで、ブルゾンタイプのMA-1はボトムもしっかり強調できるファッションアイテムとして人気があります。
防寒性が高い
MA-1は中綿が入っていて防寒性が高く作られているのも魅力的なポイント。
しかし、古着で売られている軍用品などはボリュームの大きいものが多いものの、ファッションブランドから発売されているものは比較的細身に作られていて、防寒性はそれほど高くないので注意が必要です。
まとめ
MA-1は、ミリタリーウェアを探すなら必ず押さえておきたいほど定番のアイテムです。
皆の着こなしが気になる、という人はVINTYでチェックしてみてくださいね!
この記事を書いた人
サイトウマサミ
セレクトショップやブランド直営店の店長経験があり、その経験を活かしてファッション系ライターとして活動を開始。現在はジャンル問わずさまざまな記事を執筆するwebライターとして活動中。